⑪必須アミノ酸の不足
必須アミノ酸の一つであるフェニルアラニンがアドレナリンの生成に関与しているため、
血管拡張作用を持つアドレナリンの生成不足により筋力低下が引き起こされます。
なので朝空腹時にトレーニングすると、フェニルアラニンが不足し
アドレナリンの分泌量が減って筋力低下を招きます。
特に減量末期などで夕食をほとんど摂取していない方はとても注意が必要です!
⑫カロリー制限
2022年にエネルギー欠乏と除脂肪体重、筋力の関係性に関して研究が行われました。
結果、1日のカロリー摂取量を500kcal制限することによって筋力低下が起こりやすくなることが解りました。
つまり、カロリー摂取量をただ単純に制限してしまうことは筋分解を招いてしまうことになります。
では、どのくらいのカロリーを摂取すれば良いのでしょうか。
2014年に国際スポーツ学会誌に掲載された計算式では、自分の体重(単位:ポンド)×13にすると良いです。
継続すると1週間で0.5kgずつ減量することができるはずです!
重要なのは1日に500kcal以上のカロリー制限をしないことです!
⑬アルコールの摂取
2010年の研究でアルコールの摂取量と度数によって筋力の回復レベルにどんな影響を与えるのかという研究が行われました。
結果としてはアルコールの摂取は筋回復を大きく阻害することが解りました。
トレーニング後にアルコールを摂取することによって、
36時間後、60時間後の筋力が弱くなることが解りました。
つまり夜アルコールを摂ることによってその日の疲労感が抜けず、数日間は疲れが残ってしまうので筋力トレーニングに悪影響が出るということです!
2017年には、人の筋肉における、mTORシグナル伝達に対する急性アルコール摂取の影響という論文が発表され、
アルコールが筋肉に与える影響の分析が行われています。
mTORシグナル伝達と聞くと複雑で難しそうと思いますが、
mTORというのは、筋タンパクの合成を調整する酵素のことを言います。
筋トレをして、mTORが活性化することによって筋タンパク質の合成が促進し、筋肉が大きくなっていきます。
結果としては、筋トレ後3時間、5時間、どちらもmTORが少ないという結果となりました。
筋タンパク合成率が低下するということが解りました。
重要なのはタイミングとおつまみです!
お昼に筋トレして、夜に晩酌をすると筋タンパク合成率を大幅に下げる結果になります。
おつまみは、フルクトース、メチオニン、アルギニンが含まれているものを取ると、アルコールの分解に役立ってくれます!
フルクトースは果物や蜂蜜などに多く含まれているのでオススメです!
メチオニンに関しては枝豆がオススメです!良質な植物性タンパク質でもあります!
アルギニンはナッツや鯖がオススメです!
⑭筋トレをしない
一般的に約2~3週間筋トレを止めることによって神経活動が弱くなり筋力が低下していきます。
今まで行ってきたトレーニングが行えなくなることがあります!
特に筋トレを休止することによる筋力低下は65歳以上の方だと、顕著に出るので、休息期間には注意しましょう!